口耳四寸の巻頭

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平成 23 7 18   次の頁へ
No. 4 Y染色体 目次へ

Y染色体は23対(46個)ある人の遺伝子の中の一番小さい(23番目)対の片側である。
このY染色体はX染色体の一部分がちょん切れているようなものなので、完璧な「対」とはならない。 この染色体がX型ならば女だし、Y型だと男になる。男は女のちょん切れている状態とも言える。ところで、Y染色体は男から男へほとんど変化せずに遺伝していくらしい。

卵子や精子の生殖細胞は他の細胞と異なり、減数分裂して出来る。

数の上だけで言えば、23対の各対から片方だけを取り出すのである。
しかし、単純に対の片側だけを選択するのではない。 各対の間で部分部分を選択的に取り出して組み立てている。混ぜて2で割るようなこの作業を染色体の「交差」とよんでいる。しかし、最後の23番目の対は完全な「対」ではないため、この「交差」がほとんどおきない。

したがって、Y染色体は交差(組み換え)することなく、父から男の子に引き継がれるのである。

「女帝容認説」が出たりしたが、天皇家は、この「Y染色体」の連面性を保ってきたものだ。

「悠仁親王」の恙無いご成長を期待したい。

ところで、染色体が対になっていることは「予備」のような意味合いがあり、対の片側が壊れていても(=病気)、残りの片側で補間されることが多いからだ。
血友病や色盲などは、この23対目の欠けた部分に起因する遺伝病で、欠陥が補完できずにあらわれ るものだ。男により出やすい病気があるということは、寿命が女より短いことの本質性を物語っている。

イギリスのビクトリア女王は23対目(女性なのでXX)の片側に血友病の遺伝子を持っていた。

本人は残りの正常な遺伝子で発症もしなかったが、子や孫の男の子(欧州各国の王子)は五割の確率で 発病した。治療も対処療法も無い時代、ビクトリアの血をひくロシアやスペインの王家はこれに苦しんだ。 この23対目のX側にある形質の遺伝を「伴性遺伝」と言い、男の場合、対になる部分がないため、 X側にあれば必ず、発症する。女の場合は残りのXが健常ならば発症しない。

 対の片側にあるだけで現れる形質を「優勢遺伝」すると言う。「劣勢遺伝」は両方が一致した場合のみ現れる形質である。

最近、「男は滅亡に向かっている」との説がある。

何百万年も後の時代の予測だが、理由は、「交差」できないY染色体は、遺伝的欠陥を補修出来ずに、欠陥を連鎖・蓄積していくのだと言う。 女ばかりの世界とは若い男には「桃源郷」だ。
が、「嫁vs姑」抗争のとばっちりを受ける老境身としては、六道の最下位「地獄道」に思える。

「クワバラ・クワバラ・・」・・・滅びゆく男どもへ・・・・・合掌

No.5に続く