「5本指」と「6本指」が公約数の視点から優劣があるとすれば、、公約数を持たない「素数」はつまらない数値かといえばどっこい違う。近頃「NHK」で数学の歴史として面白く取り上げていた。
以下は、放送とは関係ない話:
小学生のころ友達が「”142857”はインド人が発見した不思議な数字なんだ」と教えてくれた。
数学の先生なら何故そうなるのか説明できるのだろうが、子供には不思議であった。
142857X2=285714
142857X3=428571
142857X4=571428
・
142857X11=1571427(桁上がりでは先頭を末尾を加え⇒571428)
142857X12=1714284(同上)
と必ず同じ数字の繰り返しになるのだ。
「カレーを食べるからインド人は頭がいい」と友達はS&B食品が喜ぶ説明を加えた。
しかし7を掛けた時はそうはならない:142857X7=999999なのだ。
何故、7では駄目なのか。答えは簡単で142857は1割る7(1÷7)だからだ。
他にもこのような不思議な数字はないのかと、考えると沢山あった。
7の特殊性といえば、それは「素数」であること。そして1を分子として分母に或る素数を置いたとき(割り算=分数は必ず循環少数となる)、その最大長さで循環する「素数」の時になりたつのだ。
7の時は6桁まで循環せずに7桁目で循環となる。
その考えで他の素数を試してみた。:
素数3・5・7・11・13・17・19・23・29・31・37・41・43・47・51
赤文字の素数は早めに循環して失格のものである。
ちなみに
29だと:3448275862068965517241379310
47だと:2127659574468085106382978723404255319148936170
となる。
こんな長い数値を算出するのは昔の機械では難しいかった。SONYが発売した電卓「SOBAX:ソバックス」で、桁の工夫をして計算したが、今ではチョチョイのパで、エクセルで簡単にできる。
ところで、「ソバックス」が「ソリッド・ステートの卓上計算機」として売り出されたころは、何十万円もした。 性能は今では「100均」で売ってる中国製の電卓程度だった。
それでも、歯車式の「タイガー・計算機」で手品みたいな工程を経て「ルート」計算してた時代には、羨望の的だった。一発で「ルート」計算してくれるんだから。
「タイガー計算機」も高価なものだったから、計算はもっぱら長さ1mの巨大な竹製の計算尺を用いていた。両腕を一杯に広げて計算尺のカーソルを動かしたのを思い出す。
昔日のエンジニアだ。