終戦二年後に生まれ、進駐軍が闊歩する姿を羨望と嫉妬で見ていた団塊世代の私たちも、 遠かったはずの彼岸の世界を身近に考えることが多くなりました。
忘れえぬ父母や祖父母の顔、素直な頃の自分、そして子供達の姿が、 思い出のスポットライトの中に 浮かんでは笑い そして話しかけてきます。
思い出は人の宿痾なのでしょうか。 皆、違う道を確かに歩んで来たのに、後悔と懺悔・自信と自惚れ なにもかもが混ざり合って昨日のように思い出すのは一人私だけではない筈です。