口耳四寸の巻頭

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平成 23 8 20   次の頁へ
No. 8 ユリウス通日 目次へ

「ユリウス通日」とは「ユリウス暦」とは無縁のものだ。
たまたま考えた人の身内(父親)の名前が「ユリウス」だったので、そのように名づけたらしい。
「ユリウス暦」や「グレゴリオ暦」・「元嘉暦」・・、国や時代で暦が違い、「日」の記載方法は異なる。 「暦」は日にちの命名法とも云える。旧暦も新暦も関係なく、所詮は同じお天道様の下なのだから、

日にちにIDを付ければ、過去から未来まで、混乱なく整理・表記できる筈だ。

それが「ユリウス通日」である。日にちの背番号制ともいえる。
単純に地球が有る時点(日)から何番目(自転数)の「日」なのかと一連番号で表したものだ。
「閏日」も「閏月」も差別なく、一連番号が付けるから、単純で、扱いも簡単だ。
ユリウス通日で示せば:

私の誕生日 「2432370」・・昭和22年7月3日
親父の誕生日「2417612」・・明治40年2月5日
   祖母は「2410699」・・明治21年3月2日

だから私は親父の:(2432370-2417612)÷365.2425=満40.4歳の時の子供である。
親父はユリウス通日「2447130」で亡くなったから生後29519日目である。
祖母はユリウス通日「2443952」で33254日目で亡くなった。

ユリウス通日を利用すれば、月・火・水・・などの「七曜」や子・丑・寅の「十二支」、甲・乙・丙の「十干」など、循環形の日名?もたちどころに計算できる。
私は木曜日で、親父は火曜日、祖母は金曜日だった。

それでは「ユリウス通日」の0日目とは何の日だ?というと時期はわかるが根拠は釈然としない。 当時に現存した、文物から、”それ以上の過去を日にち単位で考える必要がなさそうな過去”を 紀元前4713年1月1日として、スタートポイントにしたらしい。

ところで、先述の「七曜」は日本では近代の利用だから、あまり面白くないが、
十干十二支は、「日本書紀」などの期日表記に使われいるので古代史の研究には利用価値が多い。

 日本書紀の期日表記は「X月Y干支朔Z干支」が多い。
 Yの日が新月(月が完全に隠れる日=陰暦1日)の月のZ日
 「朔」は一日(ついたち:”そ”の日:月が完全に欠ける日:旧暦の一日)
みたいな書き方だ。

一年を通じての大まかな時期がわかる「月」名、60日単位で循環する干支、 月の運行の「朔」日とそのなかの何日目かを示すZ干支の3数でかなり正確な計算できるだろう。
古事記や日本書紀の記述を批判する学者さんは多いが、是非、政治心情を捨てて素直に研究していただきたいものです。

参考(部分):「時と暦」青木信仰著

No.9に続く